ネットで分子栄養学について調べてみるとこんな感じですが・・
食物は、生命活動のエネルギー源であるとともに、私たちの身体をつくる材料となります。生体の物質は常に入れ替わって代謝回転がなされています。すなわち、生命の維持のため私たちは外界から栄養素を摂取し、さまざまな形に変換し、生体反応を調節しながら恒常性維持を保っています。
https://nutrition.life.kpu.ac.jp/ 京都府立大学 生命科環境科学研究科
分子栄養学は、栄養素が体内でどのように代謝されるかを分子・細胞から個体のレベルで理解し、ヒトの健康の増進を目的とする学問です。
ゆきさん視点から見た分子栄養学って、どんなものですか?ご自身の経験も踏まえて教えてください。そもそも何から始まるのですか?何か検査などするのでしょうか。
基本は採血から始めます。分子栄養学もやってるクリニックがちょこちょこ全国にあるのですが、分子栄養学でチェックする項目は通常の採血で出る項目よりもちょっと項目が多いんです。そのデータを見ながら自分の状態を細かく見ていくという形なのですが、通常の検診とか病院とかで見るデータの基準値って何を基準にしているかご存知ですか?
基準値が定められているのは分かります。これより高いとか低いとかで自分が平均と比較してどうなのか見ますし、全国基準かな~?とか・・考えたこともないですね。
実はどうやってその基準を割り出してるかというと、その検査会社の従業員の方たち大体30~50名くらいから採血して、その人たちが9割ぐらい当てはまっているところのデータを正常としてるだけなんです。
私も初めて聞いた時はびっくりしましたが、その検査会社にとって基準値が変わるとか、従業員さんの健康状態にバラつきがあったり何かしらの問題を抱えている可能性もありますよね。
そこで分子栄養学はどのような基準を定めているかというと、体が最大限に細胞間の物質の受け渡しができるとか、生き生き活動できる値どこなんだろうという数値を割り出したのが分子栄養学の血液データの見方です。そのため、一般的な基準値よりちょっと厳しめに狭くはなります。
一般的な採血の基準って、そんな身内でしかも少人数の基準なのですね。もっと全国的な統計かと思っていました。
健康診断などの検診結果でも「あなたは病気なのか、病気ではないか?」というところでふるいをかけるのですが、分子栄養学では「あなたは本当に健康ですか?健康ではないですか?」という視点で見ていきながら自分の健康状態を知るのが第一段階です。
第二段階はデータが出てきたら自分の状態が分かるので、その状態によって食べるものや生活習慣をどう変えていこうか実践していく段階になります。
必要であれば食事に加えてサプリメントを取ることもあります。
確かに、病名がつかなくても体の調子が悪かったら健康になるために対策したいです。
例えば私の場合は貧血、腸内環境がすごく荒れていて炎症を起こしていたこと、タンパク質がすごく少なく消化酵素も出ていなくて消化力も悪く、体がタンパク質を分解してなんとかエネルギーをなんとか保っている状態だったので、まずは腸に負担がかからないような食事をするっていうところからまず始まりました。
そのため焼いたりグリルする食事より、蒸すような食事の方法に変えるとか、あとは小麦や乳製品は腸内環境を荒らしてしまう原因になるからちょっと控えるとかですね。ちょっとしばらくそれで試してみて、様子を見ていくような流れです。
自分の少し食生活を改善したいなと思っても、結構みんな手探りだったり効果あるのかないのかよく分からないままいろいろ試しながら正解を探すみたいな人多いと思うのですが、的確で無駄なく進められて良いですね。
腸内環境を良くするにはヨーグルトがいい!という説もありますが、ヨーグルトには結構砂糖もたくさん入っているものが多くて、実はその砂糖によって腸内環境を荒らす原因になったり、血糖値がすぐ上がりやすい食材なんですよね。
血糖値が上がると膵臓(すいぞう)からインスリンというホルモンが出されて、その後すぐに血糖値が下がると体が飢餓状態隣「食べ物がない!」と感じて交感神経が高ぶりイライラしたり緊張状態になるので、気持ち的にもネガティブになるような影響もあります
なんだかものすごく身に覚えがあります・・私甘いもの好きなので、気分のムラが出てくるのは糖質の摂りすぎなのかもですね。(気をつけよう・・)
食事と自分の気分的なところも繋がっているので、お砂糖をちょっと控えて、でんぷん質で血糖値が緩やかに上下できるように体を整えてあげると、体も心もどんどん変わっていきます。そうやって栄養素をスムーズに吸収できる体になってくると、気分の変動もすごく緩やかになってすごくイライラしたり落ち込んで涙が出てたりするようなことになる頻度も減っていきますし、なんだかずっと穏やかな気持ちにいられるような、不思議と何もなくても満たされた気持ちもなってくるんです。
最初に不調の原因がちゃんと目に見えて出てるから、すごく的確に効くんでしょうね。先ほどゆきさんの体では貧血やタンパク質が不足分解できてない、腸内環境が乱れていたなどのお話がありましたが、思いつくもので他によくある症状はありますか?
あとよくあるのが、女性だと毎月生理があるのでがあるので鉄分が出ていきますよね。鉄分って絶対体のエネルギーを作るために必要な栄養素なのですが、鉄が不足することでエネルギーが作られず、比較的男性より女性で疲れやすい人が多いとかですね。
貧血の症状といえば、めまいがあるとかふらつくみたいなイメージがあると思うのですが、実はまず一つ目に出てくる症状がメンタル不調と言われているんです。
なので理由もなくイライラするとか変に落ち込んでしまったり、「私って本当に駄目な人だ・・」とか思うのって、実はそれただ単にその人の性格が悪いとか問題がある、メンヘラだ~ということではなくただ「鉄分不足だから」なだけなんてことは結構往々にしてあります。
そうなんですね!これを聞いてだいぶ安心する女性多いのではないでしょうか。あとはその女性のパートナーな家族なども知っておくと理解しやすくなりますね。
鉄分不足は肌荒れにも繋がりますし、あと分かりやすいのは爪に白いポツポツ(亜鉛スポット)がある方は亜鉛が足りてないサインです。亜鉛は肌の再生やメンタルの安定に必要な栄養素なのであまりメジャーではないかもしれませんが結構大切な栄養素だったりします。亜鉛とるのには牡蠣がオススメです♪
朝起きれないとかも怠けているからだとかではなく、何かしらの栄養が不足しているからということもあります。
ちょっと気分が落ち込むなとか調子が出ない時は気分のせいにするのではなく、貧血気味かなとか、最近食べたご飯はちゃんと栄養取れたかなって考えてみればいいのですね。解決策が分かると安心します。
朝起きれないとかも怠けているからだとかではなく、何かしらの栄養が不足しているからということもあります。
ポイントしては一般論でこれを食べておけばいいとかみんながみんな同じような食事の内容が合うとは限らないので、「あなたにはこれですよ」とひとりひとりの体に今必要な栄養素や食事の内容をピンポイントでフォローして応じることが必要かなと思っています。
看護師としての仕事を経験した私だからできること
すでに様々な活動とチャレンジに向けて動かれているかと思いますが、これからはどんな活動や新しいチャレンジを予定されていますか?
今看護師さんの働く環境を変えていこうという動きもあるのですが、どうしても24時間体制で誰かが夜勤などで働く必要はある業務内容なので、海外では夜勤勤務は3~5倍は発ガンリスクが高まるという研究データも出ているくらいです。ですのでそもそも交代勤務をするという時点で健康リスクを負っているという認識をしっかり持って、自分の体も守ってほしいと思っています。
ご飯を食べる時間もないくらい忙しいとか、ご飯食べている時間があったら患者さんのところに行ってみたいな風潮もある病院がまだまだあるので、自分の体や健康のマネジメントをまずは自分自身で意識する人を増やしていきたいです。
医療業界って基本的に忙しくて責任もあって大変そうなイメージがあるのですが、海外などで働き方の改革や改善に成功したモデルケースってあったりするのでしょうか?
海外だと、例えばアメリカでも以前から医療・看護従事者の働き方が過酷でかなり厳しかったことで看護業界の方々が立ち上がり、何万人もその動きに賛同して看護師の健康を守ろうという動きも出てきているようです。業界的には国に問わず似たような傾向があると思います。
働き方自体も変えていく必要があると思うので、交代勤務で昼夜決められた時間に勤務するようなスタイルとは別で、産後の女性でも気軽に働けるような柔軟性を持って今から何時間出られますとか、ここ空いているので病院にいますというように、ヘルプみたいな形で働けるような体制を整えるとフルタイムの看護師さんも助かりますし、そうでない看護師さんも働くことができるので働く場所の改革もさらに進んでいけばいいなと思っています。
働く人、働く場所の提供をする人のどちらにとっても良い環境が整っていってくれると、足を運ぶ患者さんにとっても安心できますね。
そうですね。いずれにしろ、みなさん自分を大切にするっていう言葉の意味を分かってはいるけど、それにどう気づいたらいいのか、気付いてどうしたらいいのかというのも全然分からないという方もたくさんいらっしゃると思います。そういった方が例えば食事で気をつけること、日々の呼吸の仕方、どうやったら自分の神経が優位になってリラックスできるのか、どうやって内観するとかなど、やり方を一つ身につけるだけでも、私生活で自分に矢印を向けてあげる時間って増えるのかなと思っています。
特に私にできるとすれば、同じ思いを持ってこの活動に賛同してくださる看護大学時代の後輩や応援してくれる方たちと共に、まずは看護師さん達の意識を変えていきたいと思っています。そのきっかけになるような場所作りや、ワークショップなどもこれからどんどん開催していきたいと考えています。
ゆきさんのワークショップに興味がある方は、InstagramのDMにてご連絡ください♪
↓↓↓
Instagramアカウント:@gorihime
「今の自分はこのままでいいのかな?」迷いや不安があるとしたら
もし今なんとなく看護師の仕事をして、この仕事がしんどいと感じている方がいましたら
「なんで私は今ここにいるのか?」
「私はどこに向かっているのか?」
という目標や今の自分の位置設定を一度、少し立ち止まってしてみてください。
今も患者さんのために日々頑張っている方がたくさんいると思うのですが、これからの自分の長い人生を歩む上で心を見つめ直したり、私の体のどこが凝っているのかなとか、今の自分の体がどうなっていて、何に対して幸せを感じるのかなどを把握することも同じくらい大切です。
意外と自分のことって知らなかったことがたくさんあると思うので、自分をよく知る時間を作って心と体を一致させてみてください。
外側から受けるアロマトリートメントやマッサージ系を受けることを私が今行い、オススメしているのは自分をよく知るための手段の1つだからです。
自分の体や内側とゆっくり向き合う時間を作りたい、施術を受けてみたい方はぜひ今私が務めているサロンに会いにきてください。
施術以外にも、今の自分に必要な栄養のことや食事について聞いてみたい方は、カウンセリングにて相談も承ります。
ぜひゆきさんのお話をもっと聞きたい方、ご相談をされたい方はワークショップに参加したり、神戸市三宮のリラクゼーションKOA に足を運んでみてくださいね!!
ゆきさん、本日はありがとうございました。
ゆきさんのSNSアカウントはこちらから
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