外に出るとひとりにしてくれないバラナシ住民
バラナシの街の散策に繰り出してみた
ここに至るまでの関連記事はこちらからご覧ください。
というわけで無事バラナシのサンタナにも荷物を置き、お昼時の街中に散策に出てみました。
とにかく人が多い多い。
交通量も多く、ごちゃごちゃしてるし割と慌ただしい雰囲気です。
気温も湿気も高く、疲れた体にはちょっとじっとしているのもしんどいな〜ということで、エアコン付きのカレーが食べられるレストランを探すことに。
10歩歩けばインド人に話しかけられる
バラナシはインドの中でも比較的暑い場所なので、夏のバラナシでは日中ウロウロするにもうだるような暑さで、その暑さに慣れない私にとってはとても外で食事をする気になれません。
そういえばさっきこの道沿いに「AC RESTAURANT(エアコン付きのレストラン)」って看板があったなことを思い出し、そのお店を探します。
すると10代〜20代のインド人少年に話しかけられます。
Hello!どこから来たの?
日本だよ〜
そうなんだね!これからどこ行くの?
これからお昼食べるから探してるの。暑いからエアコンあるとこで。
それなら僕の安くて美味いおすすめのレストラン紹介するよ!
ありがとう。ちなみにそこはACついてる?
いや、ついてないよ!ネパール系のカレーが食べられるんだ
(ネパール系かあ・・・悪くはないなあ)あ、でもせっかくだけどエアコンないならいいや〜!今暑くて死にそうだからAC付きの・・あ、あった!!あれあれ!
探していた「AC RESTAURANT」があった!!
行こうとしてたレストランがあったから入るね。ありがとう〜じゃあね!!
あのレストランはちょっと高いとこだよ!!君、【Megu Cafe】は知らない?そこはACあるから行こうよ!
あ〜日本料理が食べられるレストランでしょ?知ってるけど、そこカレー食べられる?あたしカレー食べたいから。
いや、カレーは食べられないよ!日本食があるよ!
だから〜!今はカレーが食べられる所に行きたいの!!(人の話全然聞かないなあ〜〜)じゃあもう入るからまたね!!!
Okey・・
※「Megu Cafe」さん自体は噂でよく存じておりました。すごく居心地がよく、美味しい日本食やアジア料理をリーズナブルな価格で食べられると聞いています☆
よしよし、これでやっと暑さから解放されるしカレーも食べられるぞ・・・少年よ、またどこかで会おう。
バラナシの街でカレーレストランはたくさんある
基本、街をプラプラしていればレストランはたくさんあります。
先に行くところを決めてから向かいたい時は、トリップアドバイザーを使って探したりもしました。
値段もピンからキリですが、本格的なインドカレーが食べたい方はたくさん足を運んでみてくださいね!
インド人の距離の詰め方が予想外すぎた
・・・何故まだついてくる?!?!
私が2階のレストランまで階段で上がると、そのまま一緒に入る少年。
誰もひと言も一緒にご飯食べようなんて言ってないしそんな話してないし、許可もしていないのに(笑)
「あっち行って!!」という理由もなく、予想外すぎる彼の行動に対処できず、戸惑いながらもそのまま席を探してると、たまたま先に席に座っている日本人の男性3人組と遭遇。
インドで日本人と会い目が合うと、お互い声は出さずとも
「あっ、日本人・・・・かな???」
の空気が流れるのも結構面白いです(笑)
とにかく困っていたので、男性3人の席に図々しくも歩み寄り
私「あ、ご一緒してもいいですか?!(あたかも知り合いっぽい雰囲気をアピール笑)」
男性3人「あ、どうぞどうぞ〜〜〜!!」
何となく事情を察してくれたようで、ありがたい・・!!
まま申し訳ないけれど、そのままインド人の少年にはお礼を言ってバイバイできました。
男性3人「なんか大変そうでしたね〜〜、大丈夫ですか?」
私「いや〜、全然危ない目に遭ったとかではないんですけど、何も言わずについてくるのでびっくりしてました(笑)ありがとうございます〜助かりました」
・・・インド人恐るべし。
道端で話しかけてきて、そのまま「じゃあ一緒に食べよう!」という話もしていないのに最後までついてくるのは予想外でした(汗)
その男性3人組は就職が決まっている大学4年生、社会人3年目くらい、とそれぞれインドで集合して1週間ほどのインド旅行を楽しんでいる方々でした。
一緒にカレーを食べながらインドの話や日本での話をして、お互いお気をつけて〜☆とお別れをします。
いよいよガンジス川とご対面
地図で調べなくても頼まなくても誰かしらが案内してくれる
とりあえず夕方のガンジス川でも見に行くか〜と思い、そちらの方角に向かいます。
すると、また違うインド人に話しかけられます。
というか、歩きながらずっと付いてくるという感じですね(笑)こちらが相槌を打っているだけでも、ずーっと喋ってます。なのでネットで色々調べなくても勝手にその町の情報を教えてくれるので、自動的に横にGoogleがいるというか、ガイドが付いて回るというか、そんな感覚になります(笑)
もちろんその全てが正しいとは限りませんので、おかしなことを言ってきたりしてきたり、お金がどうのこうのと言ってきたときはしっかりと対応します。何でもハイハイ聞いてると、勝手に話が進んでいくので注意です。
何やかんや話しながらガンジス川の方に向かっていると・・・。
道端で小さな人だかりができており、蛇使い?がいました。笛のようなもので演奏しながら、蛇を操っている・・・???確かに、演奏中は蛇が踊ってるような気も。
蛇使い「大人しいし、毒はないから触って大丈夫だよ。」
本当〜〜???ならちょっと触ってみたいなあ・・♡♡なんて思いつつ興味津々で様子を見ていたら、周りにいた男性が蛇に手を近づけました。
蛇「シャーーーーーーーーーっ!!!」
?!?!?
今「シャーーーッ」ってなったよね??
人に向かって、ちょっと威嚇するようなそぶりを見せた蛇。
本当に大丈夫??
でも、好奇心を抑えられずに恐る恐る触ってみみるとm頭をチョンチョンしただけですが、大しくしていてくれました♪
・・・可愛い・・・♡
蛇使いの前に置いてある籠の中に10ルピーほどお金を入れて、その場を立ち去ります。
夕方のガンジス川
ガンジス川が見えてきました。
(※通称ガンガー、インド人は皆ガンジス川のことを「ガンガー」と呼んでいます)
話したインド人みんなによると、
「ここ数日は雨量が多くて川の水が増水してる。だから普段より歩けるスペースが少ないんだ。ボートも今は危険だから運行していない」
とのことでした。確かにそんな雰囲気。
その辺にいたインド人の男性が
「今日の夜は何するの?毎晩ガンガーではお祈りの儀式(プージャ)があるから見にいきなよ!18時半から毎晩ガンガーでやるよ」
と教えてくれました。
実は私がバラナシに滞在するのは1泊2日だけ。
この日は朝7時に着き、翌日の夜22時にはもう電車でバラナシをでるスケジュールだったので、今日の夜、プージャに行くことにしました。
インド人「じゃあ夜になったらガンガーにいるから、またあとでね〜〜☆」
こちらがイエスと言ってないのに勝手に約束をされながらも、とりあえず夜まで休みたかったのでインド人に一人にしてくれと伝えます。
バラナシに到着してからまだ6時間。
これといって何もしてないのに、登場人物多いしなんか色々起きすぎじゃない??
ひとり旅が始まってからのインドの第一印象は
「自分の部屋に引きこもらない限り誰かしらと出会って話し、何かしら起きるんだなあ・・・」
こんな印象を受けた数時間でした。
とりあえず夜まで数時間、お昼ご飯も食べて暑さで疲れた体を休めるために一度宿に戻ります。
ガンジス川の聖なる礼拝儀式、プージャに行ってみた!
ガンジス川沿いで毎晩行われるインドの儀式「プージャ」
バラナシに至っては、交通手段と宿以外は特に下調べをせずに楽しむスタンスでいこうと決めていた私。その通り、流れに身を任せる形で過ごしていました。
夜まで少し休み、18時半前にガンジス川へひとり向かいます。
すると付近は人がいっぱいで、全く前が見えない(笑)
するとさっき会ったインド人に遭遇。
「この建物に入って上に行こう!そっちの方が良く見えるから!」
ガンジス川沿いに建つホテルな?建物とのことで、入っていいなら遠慮なく入ることに。
(※ここから写真がないので、動画をご覧ください☆)
ちなみに、「この建物は僕の家族が所有している私有地だから」とのことで、建物入るのに入り口で何故か500ルピーを請求されました。(700円くらいです)
今思うと絶対嘘だと思う。あなた誰??何者?笑
と思いつつも、多分お金払わないと入れてくれないのは確かなので、プージャ見たいのでそのまま素直に払って上がります。
異国間溢れすぎるバラナシの儀式
↑
こればかりは百聞一見にしかずというか、動画を見るとその臨場感を感じられると思います。
上に上がると、ガンジス川と集まる人々の様子がよく見えます。
こんなに観光客いたんだ!というくらい、多くの人がその儀式の様子を見ています。インド人に加えて北欧・欧米系の方も結構多いので、こういうインドの文化を感じられるイベントは人気なんだな〜と実感。
その独特の雰囲気と人の多さに圧倒されつつ、ものすごいパワーに溢れていて思わずはしゃいでしまいました。
ヒンドゥー教におけるプージャーとは?
ヒンドゥー教における神像礼拝の儀礼。供物を神像に直接ささげ礼拝する儀礼を中核とする。バラモン教の伝統にのっとったヤジュニャyajña,すなわち祭火に供物をささげ神々に犠牲をおくる儀礼を中心にした祭式と対照をなす。日々家庭で水,食物,花などを神像にささげる簡単なものから,寺院や祭りの場で詳細な儀軌にもとづいて祭官が執行するものまで,形式は多様である。基本は賓客のもてなしと同様の方法で神像を供養することで,蜜を混ぜた飲物マドゥパルカを賓客に供する,ベーダ時代の賓客歓待の儀礼に従うのを最善とする(〈プージャー〉の語は,このマドゥパルカを〈混ぜて供する〉を意味するサンスクリット〈プリチpṛc〉を語源としている)。
https://kotobank.jp/word/プージャー-1201239
簡単に言い換えると、神様をお客様へのおもてなしをするような形式で、生活の中で使う自然のもの、食べ物、穀物を捧げるような儀式なんですね。
ここの建物以外にも、ガンジス川沿いではあちこちでプージャが行われているのが見えました。これが毎晩行われていると思うと、すごいことですね〜。
この地域の人々が、古くからの伝統をいかに大切にしているかを感じます。
(・・・若干、観光名所として商売に使われている面も見られますが)
神様に対して礼拝を行っている儀式ですが、元をたどると自然に対する感謝、ここでは生活の一部として欠かせないガンジス川への感謝の思いがあるのではないかな?と個人的には考えています。
どんなに文明が発達しても、私たち人間は自然から生まれた動物ですし、食べるものも自然からいただいているもの、当たり前に使ったり飲んでいる水や空気も、全部自然からもらっていることは忘れてはいけないな〜。
と思い出させてくれる時間でした。
プージャはまだまだ続く・・・
頼まなくてもその辺のインド人が勝手に案内してくれる
ここの建物の鍵を持っている自称オーナーの息子らしき人がさらに上まで案内してくれました。
私が日本人女性で一人でウロウロしていたからか、みんな特別優しいというか優遇されたような気がします(笑)
せっかくの好意なので、建物の中はたくさん探検させてもらいました。
プージャは大体1時間ほど続きます。
私が今まで経験した、夜に多くの人が集まって何か1つのことに集中するといったら
ライブ・音楽系イベント・クラブといったいわゆるフェス系ばかりだったのですが、こういった何かに感謝を捧げることにたくさんの人々が集まって、特別言葉を交わさなくてもなんだか楽しい気持ちになるんだな〜と気づきました。
ガンジス川に灯籠流し・・・?
プージャが終わった後、下に降りていきます。
女の子から花とロウソクが乗ったもの(名前分からん)を10ルピーくらいで買って、ガンジス川に流します。
そばにいたインド人の話によると、これを祈りを込めながらガンジス川に流すと幸せになれるそうです。
(ホントか!!って一瞬思いますが、素直に思いを込めて流します)
今に始まったことではありませんがみんな本当に沐浴してるし、ご覧の通り周りは結構カオスです(笑)
私たちがこうして日本で何気無く過ごしている時も、きっと今夜もバラナシではプージャが行われていることでしょう。
インドの旅はまたまだ続く・・・。
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