こんにちは。
ヨガセラピストのMikaです。
この記事では、ただヨガをアーサナ(ポーズ)を行うだけのエクササイズ的なものとしてではなく
古くから存在するヨガ哲学による考え方、そして現代の科学的根拠に基づいた脳科学や心理学、そしてその他コーチングやマインドフルネス、認知行動療法、これらの技法による日常生活にと取り入れられる具体的な行動のヒントを提供しています。
今回は、【自己肯定感】を高める3つのヒントについてお話していきます!
なんだか難しそうだな〜〜。自己肯定感ってそんなに大事なの??
些細なことだけど、実は君の生活や人生にとって自己肯定感の与える影響はすごく大きいんですよ〜〜〜!
うわっ!!びっくりした。クジラ先生が教えてくれるんですか?
今回は自己肯定感を高めるために「3つ」ヒントを伝えて行きますよ!
自己肯定感ってどんなもの?
自己肯定感は人生の様々なシーンに影響を与える
日々の生活の中での人間関係、仕事、結婚、恋愛、家庭内でのコミュニケーションなどでかなり重要なウェイトを占める
「自己肯定感」
この自己肯定感ですが、言い換えると自尊心とも言われます。
う〜〜〜ん・・それってどんなものなんだろう?言葉は聞いたことがあるけど、ちょっとイメージがつかないんだよなあ〜。
自己肯定感とは「自分って何となくいいやつじゃん」「自分ならきっとやり遂げられると思う」と自分で思えて、自分の存在を肯定的に受け止められる感覚のことなんですよ。
あ〜〜!分かる分かる!周りの人から褒められた時とか、頑張っていることがうまくいっている時は、そういう感覚になる!!
おっと!ここで注意して起きたいのは、その自己肯定感は「目に見える条件や理由つきではないこと」がポイントなんです。
え?!それってどういうこと??
自己肯定感は外因的な要因ではなく、自分の中で湧き上がるもの
ここで言う自己肯定感が高い状態というのは、
「目に見える成果や結果が出たから確固たる自信が持てる」
のではなく、
「周りで何が起きても、心の奥底では自分のことを信じている」
状態のことです。
そっか〜。他の人に褒められただけだと、褒められなかったら途端に落ち込んでしまうもんなあ。その条件がつかないと、自己肯定感が高くならなかったら本末転倒ってことですよね?
その通り!それ以外にも例えば
「自分はお金があるからできるやつなんだ」
「テストでこれだけいい点数が取れたからいいんだ」
「異性にこれだけモテて告白されるから自分はイケている」
こういう理由のある自信のことではありません。
今までそうやって考えてきたので、僕にとって条件のない自己肯定感ってちょっとイメージしにくいんだけど・・・具体的にどんな状態なんですか?クジラ先生!!
そうだねえ。もっと分かりやすくいうと、ただ自分が存在していること、何かやっていること、チャレンジしていること、結果や周りの反応や変化があること全てを受け入れている状態、フラットななありのままの自分でいいんだという姿勢。とも言えるかな。
それってすごく良いことですね!聞くだけだと簡単そうだけど、今までそういう風に考えるクセがなかった人にとってはとても難しいことなんじゃないかなあ〜〜。
そうですね。特に日本人は、この自己肯定感が低い人が多い傾向にあると言われています。 謙虚さがあることは悪いことではないですが、自己肯定感が低すぎるのもあまり良くないですよね。次はその自己肯定感が高いと良いメリットを簡単に紹介していきましょう。
自己肯定感が高いと起きるメリット
内閣府による他の国と比較して日本人若者(満13~29歳)の自己肯定感はどれくらいか?図るための調査によると、その割合はなんと
日本 ・・・45.8%
韓国 ・・・71.5%
アメリカ ・・・86.5%
イギリス ・・・83.1%
ドイツ ・・・80.9%
フランス ・・・82.7%
スウェーデン・・・74.4%
圧倒的に他国と比べて、日本人若者の自己肯定感は低いことが目に見えて分かります。
【参考URL】
https://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/h26gaiyou/tokushu.html
ええ〜〜日本人ってこんなに自己肯定感の低い人が多いの?これって、若い人が大人になって子供を育てるようになったら、その子供も自己肯定感が低くなってしまうんじゃないのかな?
そうですね。だから、自己肯定感を適度に高く保つことはとても大切なことと言えます。そのために特に分かりやすいメリットを見ていきましょう。
失敗やミスをしてもすぐに立ち直ることができる
誰しも失敗やミスをすることがあるでしょう。ですが、自己肯定感の低さによりその失敗やミスをした後に気持ちの切り替えができず、いつまでもクヨクヨしてしまい立ち直れずにいると、せっかく能力があっても発揮することができずに勿体ないですよね。
また、自己肯定感が高いことでその失敗やミスを経験や糧として逆手に取り、ピンチをチャンスに変えることもできるでしょう。
失敗を恐れずに新しい挑戦にどんどん挑める
今まで自分がやったことのないこと、知らないことにチャレンジするには勇気がいるものです。ですが、これまでの自分の枠を超えるようなチャレンジや行動はやらないことには自分の枠を超えることはできません。
例えば、「今の給料をもっと上げていきたい」「理想の恋人とお付き合いしたい」「新しい特技や技術を身に付けたい」現在の状態より何かしら向上したい意思がある時に自己肯定感が高いことにより、行動に至るまでの起爆剤になると言えます。
他人や自分自身に対してもスムーズに向き合うことができる
「人の悩みの99%は人間関係にある」と心理学では言われています。もしあなたが身近な人間関係に悩んでいる原因の一つに、自己肯定感の低さが関係しているのかもしれません。
例えば自己肯定感が低いことが原因で、他人が何か失敗をした時や自分にとって予想外の行動や言動をされた時、その背景や事情を確認することなく「この人は悪い人に違いない」「こんなことをするのは自分のことを嫌いに決まっている」など、拒否することが前提のコミュニケーションになりやすい傾向にあります。
これは自分に対しても同じです。前提として他人にも自分にも「ありのままを受け入れる」スタンスができていないため、何事も否定や拒否することから物事を捉えてしまいやすいのです。
これらを自己肯定感が高い状態に近づけてくことで、本来は生じることのなかった誤解が解けたり、何か人間関係でトラブルが起きた際にもしっかりと向き合って話し合うことをすると解決できる可能性も出てくるかもしれません。すると、ありとあらゆる人間関係がスムーズにいきやすくなります。
良いことばかりですね!よし。じゃあ僕も早速今から自分を好きになろう!自分を心から認めてあげよう!褒めてみよう!
自己肯定感を高めることのの大切さが伝わったようで、私も嬉しいです。まあまあそんなに肩肘張らなくても、そのままのウミガメくんでも十分素敵ですよ♪
どんなことを心がけたりやれば良いのかな?朝出かける前に鏡の前で「今日も私可愛い!!カッコいい!!イケてる!!」と呪文のように唱えてみるとか??
もちろん、そういった手段も突破口の入り口としては悪くないですが、根本的な解決には繋がりづらいかなと思います。では、次に根本的な解決のためにどんな手段があるのか、ヒントを教えていきましょう。
自己肯定感を高める3つのヒント
親子の関係性が自己肯定感を左右する
いわゆる「無償の愛」ですね。
両親や家族からの健全な愛情って、見返りを求めるのではなく
「あなたがただそこに元気でそこにいてくれればいいのよ」
というやつです。本当にただそれだけなんですよね。
この愛情ってなかなかすごいもので、お金を払えば手に入るのものでもないし、むしろただその思いだけで相手に与えられる数少ない価値のひとつとも言えます。
これは、特に子供にとっては非常に大切な自己肯定感を育む項目と言えるでしょう。
ただこれは生まれ育った環境やベースの部分になるので、親元をすでに離れている方にとっては過去に戻って変えることはできません。
その代わり、無意識の中の考え方の癖やコンプレックスの部分に関係するヒントになります。
実際に私たちが行うカウンセリングやセラピーの中でも、相談者の方の生まれ育った背景や環境を一緒に振り返ってみることもありますので、必要であればお気軽に相談してみるのもひとつの手です。
そして現在、ご自身のお子様がいらっしゃる方は今後も子育てをする中で、これをどう活用するのかの気づきとなれば幸いです。
自分の五感を使って判断すること
自分の
「目」「耳」「鼻」「口」「手足」
これらを駆使して予測しやってみて自分で判断して動いたことが結果になり、情報に上がることのことを指します。
例えば
「木に登れた!!」
普段は地上で歩いたり走ったりしているわけですが、木登りに挑戦してみるとします。
高いところに道具も使わず自分の体ひとつで
「どうやって登るか?」
「落ちて怪我しないためには何に気をつければ良いのか?」
「登り切れたらどんな気分になるんだろう?
こういったことを全て自分の判断で体を使ってやり切った時、自身の経験として体も頭にも記憶に残り、何にも変えられない自信になるでしょう。
他にも体を使うスポーツや遊び、またはツアーなどを使わないで行ったことのない地に行ってみる旅行などにも言えます。
ちなみに、ゲームでもあたかも自分が戦ったり冒険をしているような感覚を覚えますが、実際に使っているのは脳と手先だけとなりますので、効果は薄いと言われています。
どんどん自分の体を動かし、色々な場所に行きチャレンジを重ねてみてください。
自分を知る。とことん知ること
これはひとえに自分を知ることで
「自分を好きになれる」
「自分のことを理解できる」
からです。
どこかで聞いたことがる方もいるかと思うのですが、人って一番関心があるのは、『自分』なんですよね。
例えば友達と写真を撮った時にまずどこを初めに見ますか?
「自分の顔」
ではないでしょうか。
例えば、人の幸せってとても喜ばしいことですよね。
仕事が成功したとか昇進したとか、結婚したとか子供が生まれたなどなど。
特に大切な人や、仲が良い友達や仲間だったりするとその幸背をより身近に感じますよね。
ですが、自分自身はちょうど不幸な出来事が起きたばかり、ツイていない時、何かしら満たされていない時に、祝いをしても「本当に心から自分も幸せです!!」とはならないかもしれません。
まずは自分が満たされているから周りの人にもその幸せを分かち合いたい、共有したいと思うものなんです。
また自分が好きな趣味やスポーツは、そのルールや特性をよく知っているからこそ好きになり、さらに深めたり勉強しようとするものです。
そんな私たちですが、実は意外と自分のことをよく知らないことって多いんですよね。
「何でこんなに自分は怒ってしまったんだろう?」
「何で私は今こんなに頑張れているんだろう?」
「何で私はあの人が嫌いで、この人は好きなんだろう?」
自分の中で湧き上がる感情や、ついつい言ってしまうこと、やってしまう行動が自分のことなのによく分からないでコントロールできないのって結構怖いですよね。
一度自分について深掘りしてみる時間をつくってみる
もしかしたら、今まで自分のことをよく知るための時間を作ってみたりあまりに考えたことのない人にとって、深掘りしてみることはちょっと怖いことに感じるかもしれません。
「自分のことは自分でよく分かっている」
と誰しもが思いたいものですが、自分の姿は鏡でしか見られないように日々を主観的に物事を捉えて動いている私たちにとって、客観的に自分を見つめてみる作業は意外と難しいことだったります。
そのためにも
「なぜ???(Why??)」
をどんどん深掘りし、自身から湧いた感情にしっかりと向き合うことで自分の大切にしている価値観や考え方、自分軸を見つけるヒントになります。
これは自分だけでなく他人に向けても言えることですが、自分のことを好きになれなかったり認められなかったりする方は、ただこの深掘りの仕方をただ知らなかっただけなんです。
まずはそれに気づき、練習したりその都度気づくことでどんどん自分を受け入れ、好きになることができるでしょう。
「そのやり方が分からない」「ひとりで考えることに限界を感じる」「自分の中だけで考えるのは怖い」
そんな時は是非、あなたにとって心から信頼できる人やプロのカウンセラーなどに相談してみてくださいね。
まとめ
私達がヨガやカウンセリング、リトリートの中で人に教え、こうして記事を書いているのはこうした気づきを少しでも多くの方々に伝えたいからなんですよ。
これからこういった考え方のスキル・価値観は今後グローバル化する世界や、さらにハイテク化していく世の中を生きるための知恵として非常に大切な鍵になると思っているのだけど、ウミガメくんはどう思うかな?
「自分を認め、他人も認める」って、関わる人誰にとっても心地が良いことですごく大切なことだと思いました!こんな考えの人がもっとたくさん増えてくれたら嬉しいなあ〜〜。
そうですね!「住む国が違う」「扱う言語が違う」「宗教が違う「得意なこと不得意なことが違う」「できることとできないことが違う」自分と何もかも同じの人はいませんし、環境は変わる、幸運なこと不運なことが起きる、予想外の出来事が起きることもこれからあるでしょう。どんな時もブレない自分軸、自分を信じるためのヒントにしてくださいね。
クジラ先生ありがとう!僕もこれから少しずつ、自分のことを好きになれて周りの人にも優しくできるように自己肯定感を高める努力をしてみようと思います。また分からないことがあったら教えてください!
もちろんですよ〜〜!困ったことがあったらいつでも相談してくださいね。
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