健全なパートナーシップってどんなもの?
健全なパートナーシップとは、2人以上の人々が協力して関係を築くことを指します。
一般的にパートナーシップと聞くとすぐ浮かぶのが夫婦関係のことかもしれませんが、現代は家族の形や夫婦の形も自由な概念が連想されますね。
そのため家族や夫婦といった関係以外にも自分と同等くらい、もしくはそれ以上に大切に思えるくらいの友人や仕事のパートナーといった深い関係の相手であればパートナーシップと呼べるでしょう。
パートナーシップとビジネスの構造は結構似ていたりする
無償の愛情や神秘的でロマンスのある愛のことをビジネスに例えるとは何事か!とお叱りを受けるかもしれませんが、私たちは知っているはずです。「あれだけ好き同士だったのに別れてしまった」人達がこの世にごまんといることを・・。
せっかくこの広い世界で、同じ時代に生まれ、たまたま自分が生活する場所の近くで出会い、そして惹かれあって深い関係となった相手ですから、その関係をできるだけ楽しく仲良く長く続けていきたいですよね。
もちろん愛情やロマンスは欠かせない要素の一つですが、それだけでは続けていけないのがパートナーとの関係。そこでいつまでも仲良くそして長いパートナーシップを築くために大切なポイントをご紹介します。
お互いの需要と供給(ニーズ)を理解する
健全なパートナーシップを築くためには、双方が自分のニーズを満たしつつ、2人の間に信頼できる関係を築くために協力し合う必要があります。
そのためにはお互いのニーズを尊重し、相互の責任を果たすことが重要です。2人がお互いのニーズを尊重し、相互の責任を果たすことで、双方が信頼できる関係を築くことができるというわけです。
コミュニケーションをサボると起きること
健全なパートナーシップを築くためには深いコミュニケーションが欠かせません。
コミュニケーションを取らずにいると、先ほどのお互いのニーズを理解し、相互のニーズを満たし責任を果たし合うというところまで至らず、お互いを信頼し合うことも難しくなります。
さらに相手のニーズを満たせないことでどちらか一方、もしくは両方とも欲求不満を抱えたまま関係が進むことになってしまい、健全なパートナーシップを育むための足かせになってしまうでしょう。
健全なパートナーシップが崩れる原因
とはいっても、とても大切で自分との距離が一番近いであろうパートナーですから、一緒にいる時間に全く話さないということはないように、コミュニケーションを全然取らないということはあまりないはずです。
それではなぜ多くのカップルや夫婦は喧嘩をしたり、今までとても仲良しだったのにその関係が崩れてしまうのでしょうか?その理由はいくつかあります。
コミュニケーション不足
まずは単純に「数が少ない」ということですね。パートナー間のコミュニケーション不足は、健全なパートナーシップを維持する上で重要な要素だと先ほどもお伝えしました。
パートナー間のコミュニケーションが不十分なままだとパートナー間の信頼関係が損なわれてしまい、互いに理解し合えなくなります。パートナー間のコミュニケーションを維持するためには、定期的な会話を行い、互いの考えや感情を共有することが重要です。
お互いの価値観や考えを理解し合えない、または理解しようとしていない
パートナー間でお互いの気持ちや考えを理解し合うことも、健全なパートナーシップを維持する上で重要な要素です。そしてこれは「相手(私)が今怒っているか、楽しそうか」という感情は分かるということとは別物です。
感情は表情や仕草で見た感じで分かることが多いですが、お互いが頭で思っている「考え」「意見」などはさすがにエスパーでもない限り、口にしてくれないと分からないですよね。
募る不信感
これまでのポイントとも関連性はありますが、コミュニケーション不足やお互いか一方が相手を理解するための興味を持たずにすれ違ってしまうと、「この人は私の理解者ではないのでは?信頼していいのだろうか?」と不信感が生まれます。
不信感もまた、健全なパートナーシップを維持する上で重要な要素です。不信感がある場合、パートナー間の信頼関係が損なわれ、互いに理解し合えなくなります。不信感を解決するためにもやはり日頃のコミュニケーションや話し合いが欠かせないというわけです。
以上のように、健全なパートナーシップが崩れる原因は、多くの場合パートナー間のコミュニケーション不足や、互いに理解し合えないこと、不信感などによるものです。パートナーシップを維持するためには定期的にお互いの考えや感情を尊重しつつ、自分の意見や考えを伝えたり相手の話をきちんと聞くといった話し合いを行う時間を儲けることが非常に重要であると言えます。
パートナーとの正しいコミュニケーションの取り方
関係が崩れてしまいやすい注意点を見たところで、次は健全なパートナーシップを築くためのコミュニケーションのポイントをもう少し詳しくお話ししていきます。
自分にも相手にも正直でいること
互いに尊重し信頼できる関係を築くためには、互いに正直であることが重要です。
そのために必要なことは第一に「自分の心に嘘をつかないこと。」
本当は悲しいのに平気なふりをしたり、本当は怒っているのに我慢してそのままにしたり。
本当はもっと楽しい嬉しいという気持ちを表現したいのに、プライドや固定概念で涼しい顔をしていたり・・。
自分以外の人に嘘をついても気づかれないことはあるかもしれませんが、自分自身の心には誰も嘘をつけません。
誰かに対して嘘を付く以前に、自分に対して嘘をつき続けることに慣れてしまうと自然と人に対しても嘘を付くことが多くなってしまいます。すると相手もまた嘘を付く人が自分の元に集まるようになります。
小さな信頼を積み重ねていく
信じて裏切られるのは誰しも怖いものかもしれません。
もし自分が心から信頼できる人がいたらどれだけ心強いでしょう。
人と信頼関係が生まれる瞬間やきっかけは、お互いに尊重しあうことから始まります。そのためにはまずお互いを尊重しあうことが重要です。尊重とは、相手を尊重し、お互いの価値観を尊重することを意味します。
信頼という言葉の意味をもっと詳しく見ていきましょう。信頼とは信用と少し異なります。信用は根拠や実績あっての信用という意味合いが強いですが、信頼は相手を心から信じ、相手の言葉を信じることを意味します。信頼しあうことで、お互いの信頼関係が築けます。
閉ざしている心を開いて接してみる
これまでのポイントの基礎として「オープンな心」を心がけていくと、より簡単に感じるでしょう。
探り探りよりは、やはり開かれた心でのコミュニケーションをとることが重要です。開かれたコミュニケーションとは、相手の話を聞き、相手の意見を尊重し、相手の気持ちを理解することを意味します。開かれたコミュニケーションをとることで、お互いの信頼関係が築くきっかけも生まれやすくなります。
以上のように、人と信頼関係が生まれる瞬間やきっかけは、お互いに尊重しあうこと、相手を信頼すること、お互いに開かれたコミュニケーションをとることです。信頼関係を築くためには、お互いに尊重しあい、相手を信頼し、開かれたコミュニケーションをとることが重要です。
あなたにとって譲れない部分と譲れる部分を意識して分ける
最後に、こればかりは「思いやりの心」論的になってしまいますが、自分とは違う人生を歩んできた他人同士ですから、相手がいる以上いくつかの「妥協・譲歩・和解」は必須です。
かといっていつも自分ばかり我慢しているとか、本当は譲れないことなのに強がって許してしまって後から後悔する・・というのも考えものです。
例えば「部屋を綺麗に保つためには自分は埃ひとつ落ちていないくらいではないと嫌だ」という人と、「ある程度衛生的に問題なく多少服が散らかっているくらいなら気にしない」という人とでは、掃除ひとつするにも合格ラインが違うであろうことは明白でしょう。
その違いがあるという段階をすっ飛ばしてあまり気にしない人に怒っても通じません。綺麗さレベルが違う他人とどこまで譲歩して最終的な落とし所を見つけていくか・・ということはお互いの精神状態を健全に保つためにも欠かせません。
2人の幸せに未来のために建設的なコミュニケーションを意識する
「自分はどこまで許せて、どこからは許せないか」
「許容範囲を超える出来事が起きた場合、どのように解決していけばいいのか」
愛あるもの同士だからこそ、一見面倒に感じる話し合いやそこまで楽しくない話し合いのテーマであっても、ずっと問題から逃げていては深い関係は築けません。
始まりはロマンスからの情熱や直感から始まった関係かもしれません。その出会いや気持ちは嘘ではなかったはずです。
その出会いが本当に大切な人であれば、未来にいる2人の姿も楽しいイメージが見えてくるはずです。
あとはそのために、具体的にどうすればそこに向かえるかを考え実行するだけ。
そのためのヒントは意外とシンプルなものばかりなはずです。
迷った時は振り返ってみてくださいね。
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