その人のためにもなるし論理的・化学的にも正しいことを伝えても響いていない時は、相手の視座に立てていない時
タイトルにもありますが、何か大切なことを伝えたい!そのお相手に
「いくら正しいことを言っても行動に移さない」
「部下がこちらの思うように動いてくれない」
「こちらがいくら熱量込めて言っても伝わらない」
こんな時って、どんなに上手い言い回しを使おうが怒ろうが、お金を積もうが価格を下げようが、その相手がピクリとも動いてくれない時ってありますよね。
私自身もかれこれ学生時代から
・営業を始めて5年
・ヨガを始めて3年
・本場のインドでヨガを学んで深めて1年
・正式に独立して半年
・カウンセリング系の勉強を始めて3ヶ月
何年経とうが定期的に、「大切なことが何一つ伝わらない問題」が発生します。
不動産営業マン時代
20代前半、東京のマンションを売りまくっている営業マン時代もそうでした。
なまじ不動産の知識がついてきたあまり、私は変に頭でっかちになっちゃってお客様は話を聞いても「ポカーン」だった時
東京の物件の利回りが低いのは、価格も地方より高い分家賃も下がりづらいからなんです。だから大きくお金をかけてドカンと儲けようというものではなくて、堅実に資産を築いていきたい方にとっては・・・(キリッ)
まあまあ、確かに良いことだと思うんだけど・・・(すごくいい人)」
だけど、伝わっていないから興味持たないですし、心も動きません。もちろん体も動きません。
インドでヨガ修行してきて、そのすごさに感動してヨガの先生になったばかりの時
インド帰りの私は、もともと日本でやっていた時よりますますヨガの可能性に感動!
「早く本物のヨガを日本の人たちにも知って欲しいいい!!」な状態の時(※基本的にいつも暴走気味)
ヨガって痩せますか?私の体すごく固くて・・・それでもヨガできますか?」
ヨガは哲学的な部分がほとんどなんです!まずは生活リズムや人生観そのものから根本的に変えたりしないといけなくて・・・(キリッ)
生徒さん「はあ・・(やや引き気味)」
ちが〜〜〜〜〜う!そうじゃなあああい!(今の私心の声)
昔に戻れるものなら、その場で自分を全力で引き止めたいです・・(苦笑い)
何かを教える人、教育者は避けて通れない道
ある意味では専門家あるあるでもあるのかもしれないですが、お客様や話している相手の見えている世界観を吹っ飛ばしてしまい、専門的には正しいことや正論を言っているし、自分的にはすごく本質的なことを相手にも伝えているんだけど、その人自身は全然ついていけていない問題。
振り返ってみると、こんな時って往々にして自分が相手の「視座」に合わせないから、伝わるものも伝わらないという現象が起きているんですよね。
この「視座を合わせる」というのは
相手の見えている「世界観」「価値観」「主観」すなわち「その人が当たり前のように見聞きし感じている景色」を自分もその人の目線に合わせて一緒に見聞きしその景色を眺めている状態のこと。
だと思ってください。特に知識や仕事内容をアップデートしてアウトプットしている人ほど、こういう現象って起こるのではないでしょうか?
私も違和感というか、話しているズレを感じるときはだいたいこの視座を合わせられていない、合わせることを忘れている時なんですよね。
しかもそういう時に限って、「理解してくれないこの人が悪い」なんて考えが生まれてくるのが、怖いところ。
違うよ!!あ・な・た(私)が!!!理解しようよしてないのっ!!
って話です。
「目に見える表面的なことだけに一生懸命になっても何も解決しない。」ことを理解されない問題
そして、ここ1年間で発生した「なんか伝わっていないぞ?」問題はこちら
何で日本の人たちは、自分の内側に目を向ける時間を作ろうとしないのかな?外面ばっかり気にしたり取り繕うことより100万倍くらいすごく大切だし、色んな問題を解決してくれることなのに、どうやったら自分から気付いてもらえるようにできるかな?
例えば・・
・短期間のダイエットやサプリメントだけで痩せるわけない
・モテたいとか恋人ほしいとかいつも上手くいかないとか、それ相手だけのせいじゃない
ということを気付いてもらう手段を、ヨガの先生としてずーっと考えていて、ようやくピコーン!ときたわけなのです。
これが理論上ではわかっても「実感」として分からなくてすごく悩んでいました。お客様が感じている問題について、私が本当の意味でその立場や状況を理解できていないということです。むしろ
「何で本質的で根本的な所に目を向けないのよ〜!ここに力を使ったり時間を割けば解決するのに!わーんバカッ(泣)」
なんて人のせいにしそうになったくらいです。お恥ずかしい・・・
そりゃ理論上はいくらでも言えるんです。「あなたのこと分かっていますよ」と。
「忙しくてそんな時間ない」
「仕事に割く時間が長い」
「家族や子供に時間をとられる」
「人は所詮、外見で判断するものでしょ?」
などなど。皆さんが、そういう状況だということは頭でよーーーーーーく、分かっているのです。
「だから内側のことなんて、自分自身をどうにかすることなんて後回しでいい。手っ取り早く結果が出そうな方法でいいよ。」
「それはそうなんだけど〜!そうじゃなくて!」
これがなかなか理解されなくて、というか私がただ分かったつもりになっていただけで伝わっていないことも多いなと少しずつ違和感を感じたので、一回クリアにして考え直してみたのです。
表面的な理解がいくらできても、それを相手事としてその人の目線や視座レベルで共感しないと、本当の意味で分かってるとは言えない
ここが自分の中で本当に腹落ちをした植えて、その重要性が理解できていないと、と仕事も発言もすべて浅くなります。無意識レベルで行動に現れないからなんですね。
相手が潜在的に何を求めているのか?その潜在的に求めているものを、どうやって本人も気づくレベルで解決できるように誘導できるのか?
そこまで考えてやらないと、本当の意味で助けたい人は助けられないし、抱えている問題解決もできないと思います。だから正直すごく根気がいるし、そう簡単なことではありません。
人を動かすのにエネルギーはかなり必要なのです。
自分の
「こーしてほしい!」
「これが正しいから!」
「これが良いから!」
の押し付けは本当に響かないです。
ヨガや生活習慣を通して、自分の心身を整えるために大切なこと!を伝えるために導き出した言葉
だから、まずは休む時間を確保する。確保できるように行動する。
体を先に動かしたり伸ばしたり、運動したりストレッチしたり、ヨガだったらまず呼吸法・アーサナをやってみる。
先に目に見えるものから手をつけてみること。
体がほぐれてくると、ようやく精神的な所に目を向ける心のスペースができてくる。
まずは自分の中でやってみる。人との対話を通してやってみる。セラピスト(人)の力に頼ってみる
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その人が今どこの段階にいるのか?入口はそこから合わしていかないと、本当に伝えたいことは伝わりません。
ここからは、よりその人個人個人の性格や本人の意思に合わせたやり方をとる必要があるので、個人的にご相談してみてください。
だから、私が「本当にこれが大切で、問題の根本的な解決に繋がるからやってくださいね」と思医学的にも論理的にも正しいことを伝えても、伝えられる側の世界観や価値観に合わせながら伝えていかないと伝わらなかったのです。
自分が気づいたことを他の人にも気づいてもらうにはタイムラグが発生する
まとめるとヨガも今の現状だとやっぱりアーサナきっかけに始める人や興味を持つ人が多いのはこの先数年〜はまだまだ続くと思います。
でも、少しずつ深く知りたい生活に落とし込むまで実践したいという人も、確実に増えていくと思われます。
もどかしいけど、その手応えもしっかり感じています。
きっとこれからも経験が増えれば増えるほど、たくさん新しいことを学べば学ぶほどこんな風にゼロからお客さんや生徒さんの視座に立ち返るべきタイミングや時間を作る時は訪れるんだろうな〜・・
「なんか伝わらないぞ?!?!」と言う時はその相手が家族でも恋人でも上司でも部下でもお客様でも一緒ですが、「相手の視座に合わせる」こちらを意識してみてください。
きっと見えてくる世界も景色も、その相手の行動も変わるはずです。
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