こんにちは!癒やし、しなやかな芯の強さ・美しさと可能性を引き出すヨガセラピスト・ライフコーチのMikaです。
現在、大体月に50人以上の方・・女性が9割になるのですが、皆様の個人的なご相談をセッションを通してお話をお聞きしていると、やはり恋愛や結婚・パートナーシップに関するご相談は半分は優に超えていることに最近驚いているこの頃です。(人を好きになることって、素晴らしいですよね♪)
ご相談内容やその方が今後どうしていきたいと考えているのか?またその時々のシチュエーションや事情はそれぞれ異なりますので、今回はどんな状況や人にも共通して活用できる「恋愛相手やパートナーとの関係を良好に保ち続けるには?」大切なポイントを心理学・脳科学・認知行動科学などの観点からお伝えしていきます!
始めにお伝えしておくと、ネット上に溢れる「好きな彼を振り向かせるには?」「彼をもっと夢中にさせちゃおう♡」みたいなフンワリとした記事とはちょっと毛色が違います。インスピレーションや直感的な部分と、科学とロジカル要素も結構入っている内容ですので、読まれるとこれまでしっくりこなかった部分が解決する方もいるかもしれません。
この記事は「そもそも恋愛とか興味ない」「パートナーシップについて困っていません」という方、また外見的な要素を分析することに言及する記事ではありません。
そして健全な恋愛やパートナーシップとは「一時的で短期間の恋愛・パートナーシップ 」ではなく、「中期〜長期的に長く良好な関係を保ち築けている恋愛・パートナーシップ」のことを言い、心理面やコミュニケーション、内面とメンタルにフォーカスする記事ですのであらかじめご了承ください。
それではいきましょう!
健全な恋愛・パートナーシップの構築ができない理由
これは私自身の経験も踏まえ、身近な友達の話、セッションでご相談いただく方々の実体験と、様々な恋愛やパートナーシップに関連する論文や統計結果を見たものから総括してまとめた結果です。
環境や条件にもよりますが、今回は個人レベルのメンタル面や状態、考え方の部分での「健全な恋愛・パートナーシップの構築ができない理由」を大きく3つに分類してみました。
・選んだ相手に問題がある
・幸せになるという明確な意志を持っていない
例えば、自分が今住んでいる国や場所、仕事といった環境はすぐに変えることが難しいですよね。この3つの理由はどれも自分自身を変えること、考え方をちょっと変えてみるだけで比較的大きな効果を感じられる要素です。
この健全な恋愛・パートナーシップの構築がうまくいかない3つの理由について、詳しくは後ほど詳しく解説していきます。
健全な恋愛関係やパートナーシップってどのような状態のこと?
よく結婚と恋愛は違うとも言いますが、「あのカップルはいつも仲良しだなあ〜」「この2人の付き合いは長くて安定している」と周囲から見えて、なおかつ本人たちも精神的に安定していて仲良しである様子は、その形が夫婦だとしてもカップルだとしても共通している特徴ですね。
皆さんもなんとなく、仲の良さそうなカップルや夫婦の様子は何となく想像できるかとは思いますが、これをもう少し詳しくイメージするために参考になる統計結果を、東京大学博士号の藪垣 将著書の論文から一部抜粋してまとめてみました。(文字がズラーっと並んでいるので、流し読みでイメージしていただければOK)
(○/▲で良好さとの関連度を示しています)
①成熟度合い
○感謝しあっている
○責任感がある
○自由である
○成熟している
○対等である
○自然体である
○育んできたものである
○重要である
○目的を共有している
○信頼しあっている
○似た者同士である
○支えあっている
○生きがいである
○安定している
○歩み寄っている
②距離の近さ
○行動を共にしている
○一緒に過ごしている
○一緒に過ごす時間を持っている
○たのしみを共有している
○趣味が同じである
▲すれ違いがある
▲相手に無関心である
▲精神的な距離がある
○性行為がある
③関係性の悪さ
▲我慢しあっている
▲忍耐しあっている
▲妥協しあっている
▲喧嘩がある
▲悪口を言い合っている
○謙虚である
▲欠点を指摘しあっている
④思いやりと明るさ
○思いやりがある
○明るい
○真心がある
○言葉でのやり取りがある
○優しさがある
- タイトル:中年期における夫婦関係と適応の関連 : 混合研究法によるシステム論的観点からの検討
著者名:藪垣, 将
https://repository.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/records/49978#.YRMqwy3CP_8
これ以外にもお互いの職種や生活環境などと様々な環境や条件の違いでも良好なパートナーシップに関係はしているのですが、2人の関係だけで見たときにこれだけのチェックリストがあれば、判断もしやすいのではないでしょうか?
今のパートナーとの関係、過去にパートナーとうまくいっていた時、うまくいっていなかった時のことをぜひ振り返ってみてください。
全体的に見ると健全で良好なパートナーとの関係性とは、「互いを思いやり、適切なコミュニケーションが取れている状態」と言えるのではないでしょうか?
理想的な仲良しカップル・夫婦に近づきたいのに邪魔をする3つの原因
ここで話を元に戻します。先ほどのような良好で安定した関係を恋人や配偶者、パートナーと築きたいのにうまくいかない3つの主な原因とその解決方法がこちらです。
正しい自己認知ができていない
まず始めに、1番大切な要素を書いてみました。正直これがしっかりと抑えられていればほとんどの問題が解決するといっても過言ではありません。
「自己認知」なんて言うとちょっと難しいことのように思えるかもしれないのですが、言い換えると「自分や相手、見える世界の状態をありのままに歪みなく捉えること」とも言います。人は主観的に世界を見ている生き物ですので、これが意外とできていない人が多くてですね・・と言うか、その大切さに気づいていない人が多いとも言えるかもしれません。
例えばこんなシチュエーション・・・
彼にはすでに本命の彼女がいるけど私のことも大切で好きだと言ってくれている。これって今すぐ別れられないだけで本当は私のことが1番好きと言うことだよね?
Aさんは彼のことを信じて、自分にとって都合のいい形になるよう自分に言い聞かせていますが、相談されたBさんからすると・・
うーんでも、いつも優しくしてくれるし私のことを大切で好きと言ってくれているから、実は私が本命の彼女ってことだと思うんだよね。
Aさんはその事実を分かってはいるものの、自分の都合のいいようにだけ解釈し続ける・・。
彼が実際のところAさんに対してどう思っているかはともかく、事実として他に本命の彼女がいてAさんは本命彼女だと思われていないことが確かなわけです。正しく自分と相手の状況を認知できているとは言えませんね。
他人事として聞くと「何を当たり前のこと言ってるんだ」と思われるかもしれませんが、人間は自分にとって都合のいいように物事を解釈したり、主観的に考える生き物です。これはどんな瞬間にも、誰にとっても無関係とは言い切れない人間の特性ですので、常に事実を歪めて捉えてしまったり客観的に自分の状況を把握することは非常に大切なことになります。切り替えがうまくできなかったとしてもこの「自己認知」という概念が存在するということ、その大切さと必要性を知っているだけでも相手との関係性がうまくいく可能性は飛躍的に上がります。
特に接する相手がいるのであれば感情を我慢したり押し殺す必要はありませんが、自分は今どんな状態になっているのか?相手はどう感じてるのか?これからどうしていけばお互いにとってベストかな?などとまずは現状を正しく認識し、対処していく技術が良好なパートナーとの関係を築いていく大切な要素と言えるでしょう。
選んだ相手に問題がある
ひとつ目の「自己認知」は自分自身でコントロールできる部分でしたが、反面こちらはちょっと自分ではコントロールが難しい部分です。というのも、相手を選ぶ・選ばないの選択は自身で取れるのですが、何かしらの問題を抱えている他人(相手)のことは簡単には変えられないからです。
例えば今付き合っている恋人がアルコール依存症になっており、本人も自力ではもう回復が難しい状況になっている中で暴力を振るわれてしまうことが日常的に続いてしまっているという状況に対して、相手の行動を止めるための対処が難しい時もあるでしょう。
「今は仕事に専念したいので、あまり君と過ごす時間を多く割くことができないし、結婚できる状況でもない」と言っている人に対して、いくら自分は今すぐに結婚をしたいと思っていて話し合いの余地はあったとしても、相手の状況や気持ちを無理に変えることは難しいでしょう。
「1人の恋人・パートナーだけではなく、色んな異性ともっと遊んだり自由にしていたい」と思っている人に対して、「私は複数の人と色恋沙汰のようなことはしたくないし、あなたにもしてほしくない!」とお願いをしたとしても、自分の望みを本当に聞いてくれるかどうかは相手が決めることです。お互い譲歩するつもりがなければ、相手に求めるものが一致せずトラブルの原因はいつも絶えません。
他にも様々なシチュエーションがあるかと思いますが、自分自身では解決が難しい問題を抱えている相手に対して何かしらの手助けや協力をすることができても、多くの場合最後にその問題を解決しなければいけないのは本人です。
また、その問題は皆さんの恋人やパートナーにとって問題ではなくても、皆さん自身にとっては問題であることだったり、たまたまその時期やタイミングが悪いだけだったりと日々状況は移りゆくものです。
少々冷たかったり、心ないようにも感じるかもしれませんが、ある一部分だけを見てどんな相手を選ぶのか?闇雲に判断するのではなく、ある程度総合的に広い視野を持って判断する必要があるでしょう。時にはバッサリと関係を切る勇気、離れる決断を迫られる時もあるかもしれません。
そのため今自分がどんな状況いるのか、未来がどんな結果になるとしても「相手は自分が選んでいる(選んでいた)」ということを念頭に置く必要性があります。
幸せになるという明確な意志を持っていない
歴史を振り返ると国内・国外の経済や文化、流行や価値観は年々どんどん変わっていきますね。それに伴い、恋愛・結婚・パートナーシップの価値観もこの数年だけでも大きく変わっていきました。
日本はまだまだ夫婦別姓制度、LGBTの法的な婚姻制度などが海外各国と比べて素早く進んでおりませんが、いずれにせよパートナーとの関係性をどのような形で作っていくか?何が自分たちにとって心豊かに感じられる選択となるのか?自由に考え、構築していける時代になってきています。
戦後〜昭和前後の時代のように、誰もが適齢期がきたら結婚をし、子供を作り育てることだけが必ず幸せに感じられるという価値観だけで物差しを図る必要がなくなりました。世間や社会が思う幸せの形が本当に自分にとっても違和感なく受け入れられるし、心から望んでいるのであれば何も問題はありません。ですが自分で望む状態でなく、何となくの空気感や常識だけを気にして自分の心や望んでいることと反対の行動をしていたら、その違和感はいつかどこかのタイミングで必ず表面化します。誰もが自分の心だけには嘘がつけないからです。
ここでお伝えしている恋愛やパートナーシップのことも同様で、これまで決められたレールがなくなってきたことでただ世間や両親のいう通りに何となく「何歳までに結婚しないといけない」「子供を持つことが何よりの幸せ」という脅迫概念による恋愛・結婚・パートナーとの関係性ではなく、「自分自身にとってパートナーとはどのような関係を築くことが幸せであるか?」ゆっくりと深く考えて答えを導く必要性も出てきました。より個人として自由な裁量権が与えられたことで、「これからどうしていきたいか?」をその都度決めて判断していく機会が増えてきたのです。
両親の勧めるままお見合いをして、決められた相手と結婚をしたり家庭を築いていくことも一つの選択です。
長く付き合ったパートナーといずれ自然と結婚するだろう、という期待をして待つことも一つの選択です。
プロポーズは男性からするもので、女性からするものでもないという価値観を気にせず女性からプロポーズすることも選択の一つです。
どんな形でパートナーと良好な関係を続けていくのか?そしてそれが自分にとっても相手にとっても幸せな選択になるのか?
ただ「誰かが自分を幸せにしてくれるだろう」と受け身で何かを与えられるのを待っているだけでは、なかなか思い通りにいきづらい世の中になっているとも感じます。
これは正確なデータではないので、私個人の体感としてではあるのですが、日々寄せられるご相談の中で「恋愛やパートナーとの関係がうまくいかない」と堂々巡りをしてしまってなかなか前に進めないでいる方々には一つの共通点があります。
それは「私はパートナーとの関係の中で不幸な道を選ぶのではなく、一緒に幸せになる選択をする」という意思が曖昧であったり、明確に決めていないような雰囲気であるということです。
頭では分かっていても、人は感情で動く生き物ですから難しいことでもありますが、この意思の部分をしっかりと自分の意識の表面に上げるだけでも、選ぶ道は大きく変わっていきます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
恋愛やパートナーとの関係について、これまでネット上で出てきていたり友達に相談して返ってくる内容も、全て間違いではありません。
ですがそれらは往々にして関係性が始まったばかりの入り口の部分だけだったり、本質的とは程遠い表面上の浅いものが多くて違和感を感じておりましたので、今回このような記事にしてまとめてみました。
そのため、ご相談をいただく中で皆さんによくお伝えしている内容とも一貫しています。
もちろん、個人個人でシチュエーションは状況にどれひとつとして全く同じものはなく、今何ができるか?どうするべきかもケースバイケースです。
「今の自分にとっては、これからどうしていく必要があるのだろう?」
気持ちの整理が難しい、迷ってしまったり、自分1人で向き合うのが不安な方はセッションにてじっくりご相談されてみてくださいね。
皆さんの思い描く「パートナーとの幸せな関係の形」はどんなものですか?
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